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バイオフィルムって何?

こんにちは千葉市中央区新宿にあるMFデンタルクリニックの今村です。

まだマスク生活をしいられながら残暑の厳しい毎日ですが 皆様いかがお過ごしでしょうか?
早く過ごしやすい気候になるといいですね!

 

 

さて、今回はバイオフィルムについてお話します。

皆様 バイオフィルムって聞いた事はありますか?

バイオフィルムが水道管を詰まらせる” とか、さらには、”ヒトの耳、肺、尿道などに感染し

動脈を詰らせる” そして、”バイオフィルムは歯と歯肉の間にも形成される”と報道されています。

細菌は、仲間と集まることを好むことが知られていますが、数が増えるにつれヌルヌルした膜状に広がっていきます。

ヒトの体においては、細菌の排泄物が免疫応答を惹起し、炎症反応を起こすことがあります。

 

 

<バイオフィルムの形成>
バイオフィルム形成の最初の段階は、浮遊菌が表面に付着することです。
そして、堆積、増殖して小さな集落をつくります。

さらに浮遊している他の細菌をこの仲間に組み入れ、バイオフィルムが成長して大きくなると

他の細菌がそこに引き寄せられて付着し、集落はいっそう栄えます。
バイオフィルムのヌルヌル、ベトベトした糊状の物質の本態は菌体外に合成する多糖体です。

この多糖体がバイオフィルムを集落として結合させ、そこに棲息する細菌を保護しています。

 

<バイオフィルムの有害性>
バイオフィルムは栄養源を取り入れ、自分たちの環境を破壊するような老廃物を排出し、持続的に感染します。
浮遊菌であれば、抗菌薬や抗生物質が効いても、バイオフィルムになってしまうとバリアを形成し

入り込めないため効かないだけでなく、抗菌薬によって逆に代謝活性を高めてしまうともいわれています。

高齢者に多い誤嚥性肺炎は、入れ歯についている細菌や歯周ポケット内、舌、のどなどの粘膜に

持続感染しているバイオフィルム細菌が唾液に混ざって、誤嚥され気管に入ることが原因となっています。

 

<バイオフィフムの除去>
前にも述べたように、現時点ではバイオフィルムがバリアとなり、抗生剤が細菌に到達しないこと

さらにバイオフィルムの中を流れる液体が抗生剤を希釈分解するメカニズムを持っていることが分かっています。

ということは、機械的に細菌集落を取り除くことが重要なってきます。
歯周病においては、従来から行われている、スケーリング(歯石除去)などの方法がそれにあたります。
また ご自宅で毎日行うプラークコントロール(ブラッシング)も大切になります。

したがって、定期的に検診をしてプロフェッショナルケアを受けること

ブラッシングのテクニックを習得する事をお薦めします。

私たち歯科衛生士が皆様の口腔衛生管理をお手伝いさせて頂きます。

 

 

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MFデンタルクリニック