
歯科用レーザーについて
2018.08.26 カテゴリ:勉強会, 未分類, 歯科治療
皆さんこんにちは!
歯科医師の林 良憲です。
先日、歯科用レーザーのセミナーに参加してきました。
皆さんは歯科用レーザーをご存知でしょうか?
既にご存知の方はもちろんのこと、ご存じでない方もいらっしゃると思いますので、紹介をさせて頂きます。
歯科用レーザーは
・半導体レーザー
・Nd:YAG(ネオジウムヤグ)レーザー
・Er:YAG(エルビウムヤグ)レーザー
・CO2(炭酸ガス)レーザー
などの種類があります。
レーザーの中にも様々な種類の物がありますね。

それでは、具体的にどのような時に使用されているのか説明していきましょう。
① 殺菌・消毒
病原物質を蒸散させることにより、殺菌・消毒効果があります。
虫歯や歯周病の原因菌にも作用するため、治療にレーザーを用いることで高い効果を得ることができます。
但し、虫歯の原因菌に関しては一部のレーザーに限られており、中程度以上の虫歯には向いていません。
② 鎮痛・消炎
出力を微弱に設定したレーザーには、鎮痛・消炎の効果があります。
特に口内炎や口角炎には直接照射することで効果があり、治りも早くすることができます。
非侵襲的な方法なので、アレルギーなどで薬剤の服用が難しい場合にも非常に有効な方法となります。
③ 組織の切開・蒸散・切削
レーザーメスとして外科的な手術に用いられます。
切開だけでなく、病変部の切除や蒸散、焼灼(焼いて治療すること)を行うこともできます。
歯肉や粘膜などの軟組織だけでなく、歯や骨など、硬い組織へも作用できるレーザーもあります。歯の切削、歯石の除去も行うことができます。
④ 凝固・止血
レーザーは熱により血液を凝固させる効果があります。
外科的な手術の際にも、止血をしながら切開ができるため出血が少なくて済みます。
⑤ 創傷治癒促進
レーザーを創傷面に照射することで細胞を活性化し、傷の治りを早く治すこともできます。
⑥ 歯質の強化
象牙質にレーザーを照射すると、表面に硬いハイドロキシアパタイトの層ができることがわかっています。
この層によって歯の酸耐性が向上し、虫歯になりにくい強い歯質にすることができます。
⑦ 根管治療
細い根管内にレーザーを照射して、根管に残った病原歯質を取り除くことができます。
レーザーの殺菌効果により、再感染のリスクを減らすことができます。
また、治療がしにくい根の先端部の膿も除去することができます。
⑧ 知覚過敏
歯茎下がりや歯の摩耗などが原因で、象牙細管という痛みを伝える管が露出してしまうと、歯髄にまで刺激が伝わり知覚過敏が起きます。
レーザーによって知覚過敏を抑えるには次の二つの方法があります。
一つ目は、歯の深部までレーザーを照射して、歯髄から痛みを抑える方法です。
二つ目は、痛みを伝える象牙細管の出口をレーザーによって凝固させて、痛覚を遮断してしまう方法です。
レーザーの種類によって、どちらかの方法かが選択されます。
⑨ 歯茎の色素沈着の除去
メラニン色素やメタルタトゥーなど、歯茎の色素沈着の除去にも用いられます。
歯肉の上皮部分に照射して、変色している部分を蒸散させ、新しい組織に生まれ変わらせることができます。
1回の照射で改善することもあれば、数回の施術が必要なケースもあります。
色素が奥まで入り込んでいる場合には、歯肉の切除が伴うこともあります。
歯科用レーザーのうち保険適用が認められているのは、Er:YAG(エルビウムヤグ)レーザーが使用されている虫歯治療(う蝕除去)と歯周病治療(歯石除去)のみです。
上記に挙げた治療の殆どは、保険適用外の自費診療となります。
歯科用レーザーに関して、疑問点や質問事項があれば何でも聞いて下さい。
お待ちしております。
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千葉市中央区新宿2-10-2 MF10ビル2F
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噛むって大切!
2018.06.17 カテゴリ:歯科治療
みなさんこんにちは!千葉市中央区新宿にあるMFデンタルクリニックの御代出です。
とうとう梅雨入り、じめじめの嫌な季節ですね。
湿気も多くて、私この時期は苦手です(*_*)
気分も優れず、体調も崩しにくいですが、気持ちは前向きに晴れで行きましょう!
突然ですが、皆さん知ってました?
長生きの秘訣は“ 噛むこと”にあるんです♡
昔の食べ物には、硬いものから軟らかいものまで歯応えがあるものが豊富だった為、よく噛んで食べていました。しかし今はその歯応えのある食べ物が減ってしまっているんです。
噛むことには様々な健康効果があることが実験でわかっています。脳も活性化され、認知症の対策にもなるそうです。それだけではなく、記憶力アップやストレス解消にも効果があるそうです。
昔から、よく噛んで食べなさいと両親に言われたものです^_^笑
皆さんも、噛むことを意識しましょう。

口に入れてから30回以上は噛んで飲み込むのが理想です。早食いするよりもお腹がすぐにいっぱいになるので、女性の方はダイエットにもなりそうですね( ^ω^ )
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歯ぎしり
2018.06.3 カテゴリ:歯科治療
こんにちは。千葉市中央区新宿にあるMFデンタルクリニックの久保田です。
最近暑くなったり涼しくなったりムシムシしたり天気が不安定ですが、体調崩されたりしてませんか?
来週から梅雨入りかもしれないみたいですね(*_*)ジメジメムシムシするので梅雨の時期は好きではないですが、梅雨を乗りきれば夏が待っているので頑張ってのりきります!笑
今日は歯ぎしりについてです。
・朝起きたときに奥歯、顎が痛い、疲れてる
・歯がかけたり、割れたりしたことがある
・集中しているときに無意識に歯を食いしばっている
などの症状があるかたは、夜寝ているときに歯ぎしりをしてしまっている可能性があります。
その原因としては、ほとんどがストレスと言われています。寝ているときに無意識に歯をくいしばることで、不安などを解消しているようです。
歯ぎしりをすることで、ストレスを解消しているのですが、歯にあたえるダメージが過度な場合は改善するべきです。
あとは噛み合わせが悪いと歯ぎしりを起こしやすいと言われています。
噛み合わさったときに特定の歯だけ強く接触していたり、詰め物、被せものが高すぎてぶつかってしまっていたりすると歯ぎしりをしてしまう原因になります。
自宅でできる治療法は、ストレスを減らすことです。寝る前に好きなことをし、ストレスを解消する方法をみつけることが大切です。
ストレスを解消するするのは難しいので、歯科での治療も大切です。歯ぎしりをすることにより歯がすり減ってしまうのを防ぐため、ナイトガードというマウスピースを使った治療が主体となります。

寝るときに装着し、食いしばりなどから歯を保護するものになります。毎日夜装着していただき、朝はずします。毎日使っていただいていると穴が開いてしまったり、割れてしまったりするのでその場合は作り直しをします。
当院でもナイトガード作成できますので顎が疲れる、歯がかけたなどの症状があるかたはご相談ください。
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猫は虫歯にならない⁉︎
2018.05.13 カテゴリ:歯科治療
みなさんこんにちは!千葉市中央区新宿にあるMFデンタルクリニックの御代出です。
GWは皆さん充実して過ごせましたか?
私は渋滞が苦手なので、どこかに出かけることはしませんでしたがのんびり過ごせました♪
皆さんご存知ですか?実は猫に虫歯はないそうです。人の口内は弱酸性。猫の口内はアルカリ性。虫歯をつくる虫歯菌は、酸性の環境でないと繁殖しにくいため、猫には虫歯がないそうです。
歯の形も関係しているみたいです。人間の歯は、くぼみの部分に菌がたまりやすいですが、とがった猫の歯には菌がたまるところが少なく、繁殖しにくいのです。羨ましいですよね♪
しかし残念ながら虫歯以外にも、口内の病気はたくさんあります。なんと猫の8割以上が歯周病にかかっているそうですよ。
人間にも多く、よく耳にする歯周病。
歯石ができるまで人間は約3週間ですが、猫は1週間と歯石化するまでの期間が短いと言われています。
1週間歯のケアをせずに放っておくと、歯石ができてしまい、歯みがきではとれなくなり動物病院での処置が必要になってしまいます。
飼い猫ちゃんの歯もしっかりとしたケアが必要なんですね(*’▽’*)
ちなみに写真は実家のメス猫ちゃんです♡

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歯と健康寿命
2018.03.25 カテゴリ:歯科治療
こんにちは、千葉市中央区新宿にあるMFデンタルクリニックの小國です。
最近、暖かい日があったり、寒い日があったりで体調崩したりはしてませんか?気温差が激しいのでご自愛ください。
さて、題名にもお書きした「健康寿命」という言葉を皆様ご存知でしょうか?
なんか聞いたことあるな、という方も少なくないと思います。
今回はこの「健康寿命」と、歯科治療の関係性について書かせていただこうと思います!
まず、「健康寿命」とは人が生きていく上で健康上の問題がなく、日常生活に支障をきたすことなく自立した生活が送れる年齢をいいます。
今現在健康で、日常生活に何の支障もなく生活出来ている人にとってはあまりピンと来ない言葉かもしれませんがこの「健康寿命」こそが、人生を謳歌するためのキーワードになってくるのではないでしょうか。
どんなに長生きしたとしても、やはり健康でいられる期間が長くなければ残りの人生は辛いものになってしまうかもしれません。
では、健康寿命を伸ばす上で歯科治療がどのように貢献出来るのかをお話させていただきます。

まず一つは、「食べる」事。
よく噛んで美味しくお食事が出来ると言うことはその人の身体の健康にとって必要不可欠です。
快適に楽しくお食事が出来る事は、精神面の健康にもつながります。
「歯」は、まさにこの「食べる」事を最大限にサポートする器官です。
歯が無ければ自然界の動物は死んでしまいます。
その位、歯は生きていく上で欠かすことの出来ないものだと言えるでしょう。
もう一つの目的は「会話」をするため。
歯が無くなると、滑舌が悪くなり言葉が聞き取りにくくなってしまいます。
そうすると段々と会話をする事に自信が無くなってきてしまう恐れがあります。
しかし歯があれば発音は改善する事が出来ます。
歯ならびが原因であれば矯正治療により改善出来るかもしれません。
歯が無くなってしまった所には入れ歯、ブリッジ、インプラントなどで、補ってあげれば改善が出来ます。
これらの事を総合して考えると歯の治療が身体と心の健康に大きく関与している事がご理解いただけると思います。
皆様も是非、健康なお口から健康寿命をのばし、人生を謳歌しましょう
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