ブログBLOG
こんにちは 千葉市中央区新宿にあるMFデンタルクリニックの今村です
毎日 本当に暑いですね~
室内はエアコンが効き 外に出ると猛暑
みなさんも体調管理をしっかりしていきましょう
今回は歯周病菌と免疫力についてお話しようと思います
歯周病
日本人が歯を失う1番の原因である歯周病
Silent Disease(静かな病気)と表現されるように
ひどくなるまで自覚症状が少ないため悪化させてしまう人が多い病気です
歯周病は、むし歯と同じく細菌感染症
歯周病の原因となる細菌は複数あり、どれも酸素が苦手なことが特徴です
口腔内にやってきた(感染)後は酸素が届かない歯肉縁下に住みつき、数を増やしていきます
最初の数日は危険度の低いグラム陽性菌などからバイオフィルムが形成されますが、
4⁻5日後にはグラム陰性球菌と桿菌、さらに7⁻8日後にはスピロヘータなども出現していることがわかります
スピロヘータは長くて細いグラム陰性嫌気性菌で、重度の歯周病にはほぼ確実に増加して観測されます。
歯肉縁下に歯周病菌が増殖しないよう、定期的に取り除くことが歯周病予防の基本です
歯周病菌を増やさない為に歯肉縁下の細菌を取り除ける、デンタルフロスでのケアを習慣にする事は大切です
歯周病菌vs免疫細胞
歯周病菌が歯肉周辺に残り続けるとどうなるのでしょうか
このとき、体はなんとかして細菌を排除しようと奮闘
血液や唾液の中にいる免疫細胞が活発に動き出し、歯周病菌と戦います
ここで免疫細胞が歯周病菌に勝てば、歯肉は健康なまま
免疫細胞が負けると、歯肉が腫れたり出血したりといった症状が起こります
実際に、加齢によって免疫力が下がると、歯周病患者の割合が増えると言われています
歯周病を防ぐには歯周病菌を取り除くことはもちろんのこと、
免疫力を下げないよう工夫することも大切です
免疫力を下げない為にも
食事、睡眠、適度な運動など基本的なことに気をつける
身体を冷やさない
サプリメントなどにも頼る
など生活習慣を考えることも重要
「歯肉炎」から「歯周炎」へ
歯肉縁下に歯周病菌が増え、免疫細胞が彼らに負けてしまうと、
歯肉の縁が赤くなったり、ブラッシングで出血したりといった症状が出てきます
これが、「歯肉炎」。文字通り歯肉に炎症が起こっている状態で、歯周病の初期症状です
この状態を放置し続けると、歯周ポケットが深くなり、歯槽骨が溶けて歯が動揺するなど症状が悪化
これが「歯周炎」です
歯周病と一言で言っても、歯肉炎と歯周炎という2つの段階があるのです
ここで知っておきたいのは、歯肉炎の状態であればケア次第で健康な歯肉に戻せるということ!
歯肉炎は健康をキープできるかできないかの重要な分かれ道です
「歯肉がちょっと腫れているだけ」で済まさず、歯肉炎から健康な歯肉に戻すために
ホームケアでの正しいブラッシングやデンタルフロスでの歯周ポケットへのアプローチは必須
加えて 数回来院し歯肉の上と下を丁寧にクリーニングすることが大事です
私たち歯科衛生士は皆様の口腔内の状態に合わせたクリーニング方法や回数を提案したり
正しくホームケアが出来ようなお手伝いをしていいます
疑問に思ったり不安に思うことがあれば お気軽にお声がけください
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