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お口のこと

歯と気圧の関係性

こんにちは、

MFデンタルクリニックの新井です。

コロナ禍でのお盆ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

九州・広島では大雨が続いて、災害が発生している地域もあり、例年のお盆とは違いますね。

これから関東の方にも前線が停滞する様です。

明日からMFデンタルクリニックでは診療をスタートしますが、お越しの際は足元にお気をつけて無理なくいらして頂きたいと存じます。

 

 

今回は雨にちなんで、歯と気圧の関係性についてお話しようと思います。

 

昔から「雨が降ると古傷が痛む」「雨が降ると関節が痛む」などと言われてきたように、天候は私たちの体に大きな影響を与える要素です。

 

それは体だけでなく、歯にも例があり「天気が悪い日は歯が痛む」という現象が起こることがあります。

 

 

歯の中心には「歯髄腔」と呼ばれる神経(歯髄)を収めた空間があり、その周りを象牙質、さらにその外側をエナメル質が包む3重構造になっています。

 

 

 

 

歯髄腔の内部の気圧は通常、外の気圧と同じになるように保たれていますが、短時間に急に外の気圧が変化すると調整が間に合わず、外の気圧と歯髄腔内部の気圧に差が生じる場合があります。

 

雨をもたらす低気圧は、気圧が低い状態なので歯髄腔の外界の気圧は通常に比べて低下します。

 

その結果、外側の世界と歯髄腔の内部に気圧差が生じ、内部から歯に圧がかかることで、歯が痛むことがあるのです。

 

これは低気圧に限らず、高度が上がれば気圧も下がるので、飛行機に乗った場合や高い山に登った場合も同様のメカニズムで歯痛が起こることがあります。

 

飛行機に乗った際に起きる歯痛を「気圧性歯痛」「航空性歯痛」と呼びます。

 

この現象は現代に始まったことではなく、古く昔江戸や明治の文化人の記述にも見られています。

とはいっても、気圧が下がれば全員が歯に痛みを感じるのかといえばそうではありません。

気圧による変化を受けやすいのは、次のような状態の人であることがわかっています。

・虫歯がある、または虫歯治療中である

・虫歯治療済み歯(詰め物や被せ物をした歯)がある

・歯茎や歯の根に膿が溜まっている

外部の気圧が下がり、歯髄腔の内部との気圧差が生じると、相対的に高くなった歯髄腔の空気は膨張し、周りの神経に刺激を与えます。

 

歯痛はその結果として起きるものなので、治療せずに放置した虫歯がある場合、過去に治療した箇所がある場合は、痛みを感じやすい傾向があります。

なお、歯茎や歯の根の先に膿が溜まっている場合も同様です。

 

 

気圧による歯痛を防ぐためには

普段から定期健診で歯科医院に通う

鎮痛剤を飲む

精神的な不安を取り除く

気持ちが不安であることにより歯痛を招くこともあります。

鎮痛剤を使用する事でも歯痛を防ぐことも可能ですが、口の中の状態を変えることで痛みを防ぐことが1番有効です。

 

 

快適に日常を送るためにも、日頃からブラッシングと定期健診を受け、口腔内の健康を維持することを心掛けてみてください。

 

 

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