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ブラッシング時の注意!
こんにちは、MFデンタルクリニックの新井です。
前回、歯間ブラシやフロスについてお話していきましたが、
今回は毎日行うブラッシングでの注意点と正しい方法についてお話していきます!
ブラッシングをすることはむし歯や歯周病の予防に大変有効ですが、方法を間違えてしまうと歯や歯肉を傷つけてしまいます。
「しっかり歯をみがくには力を入れてゴシゴシみがいたほうがいい」「歯ブラシは硬いほうが汚れをかき出しやすく、汚れが落ちやすい」…と思われがちですが、
実はブラッシングの本来の目的は、細菌の塊である「歯垢(プラーク)」を除去することです。
歯垢は柔らかいので歯ブラシの毛先が歯垢に届けば、毛の硬さは「ふつう」か、「ミディアムソフト」と呼ばれる、やややわらかめで汚れは十分に落とせます。
気をつけていても、いつも力が入ってしまう…という方は、歯ブラシの持ち方をペングリップ(鉛筆のように持つ方法)にすると、過度なブラッシング圧を防ぐことができ、
手首を使って軽やかにブラシを動かすため力のコントロールがしやすく、より細やかな磨き方ができます。
また、ブラッシングの適切な圧は、
約100~200gになりますので実際にご家庭の測り器で測定してみると分かりやすいかと思います^^
過度なブラッシング圧によって引き起こる症状には以下のものがあります。
・歯肉退縮
過度なブラッシング、力の入れ過ぎ、毛先の広がった歯ブラシの使用により起こりやすくなります。
・擦過傷
いわゆる「磨き過ぎ」によってできる傷で、口腔粘膜や歯肉に損傷をつくります。原因は歯肉退縮と同様ですが、歯ブラシを新しく替えた時や、硬毛の歯ブラシを使用した場合にも起こりやすくなります。
・クレフト
歯肉にできた垂直型のV又はU字型をした裂け目のことであり、過度の力を加えた縦磨きと、それに伴い停滞するプラーク(歯垢)が原因と考えられます。ただし、咬み合わせの異常によって起こる場合もあります。
・フェストゥーン
歯肉の縁が浮き輪状に盛り上がった歯肉の形態異常です。原因はクレフトと同様で、主に誤った方向のブラッシング、力の入れ過ぎによって起こります。主に犬歯付近に生じます。
・楔状欠損
歯がくさび状(楔状)に削られてしまったもので、歯肉沿いの歯の部分にできます。原因は粒子の大きい歯磨き剤の使用、歯磨き剤の使い過ぎ、ブラッシング時の力の入れ過ぎです。痛みを感じないこともありますが、知覚過敏を起こしやすく、削れてしまった部分は自然に回復することはありません。
(歯ぎしりや食いしばりにより引き起こることもあります。)
※楔状欠損については、より詳しく過去ブログに載っていますので遡ってみてください。
・皿状欠損
歯が皿のように削れてしまったものですが、原因は楔状欠損と同じです。特に電動歯ブラシを使用する方に多く見られます。
ブラッシングの指導を受けても、時間が経つと自己流のブラッシングになりやすいです。
歯科健診やメンテナンスでのご来院の際に、毎日正しいブラッシングが出来るように、お手伝いをさせて頂きます。
歯科衛生士 新井
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MFデンタルクリニック