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お口のこと

冷たいものの季節

 千葉市中央区新宿にあるMFデンタルクリニックの新井です。

7月に入りましたが、梅雨という事もあり、じめじめと蒸し暑い日々が続きますね。

 

気温が暑くなると、アイスや冷たい飲み物を摂取したくなりますが、その時に歯が痛むことはありませんか?
もしかしたらそれは知覚過敏の一種かもしれません。

 

まず、そもそも知覚過敏とは??
歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい飲食物、甘いもの、風にあたった時などに歯に感じる一過性の痛みで、特にむし歯や歯の神経(歯髄)の炎症などの病変がない場合にみられる症状を言い歯の最表層にあるエナメル質は削っても痛みを感じることはありません。
象牙質はその内層にあり、また根部ではエナメル質がなく全層が象牙質でできています。象牙質は器具でこすったり、冷たいものや熱いもの等に触れると、その刺激は内部の神経に伝達されて、歯は痛みを感じます。つまり象牙質は痛みを感じる部分です。

 

 

通常、象牙質はエナメル質に覆われているので、こうした痛みを感じることはありませんが、極端に冷たいものなどではエナメル質の上からでも温度が内部の象牙質に伝わって、歯が痛みを感じることもあります。
しかし、様々な理由で象牙質が露出すると、刺激が神経に伝達されやすくなり、知覚過敏が生じるようになります。

 

原因として、
・歯肉の退縮
・歯の破折
・歯が擦り減ることによる象牙質露出
・歯が溶けることによる象牙質露出
・むし歯の治療に伴う知覚過敏
・ホワイトニングに伴う知覚過敏
等があります。

 

 

治療&予防方法として、
・再石灰化を促す
…軽度なものでは期間が経過すると自然に消失することもよくあります。これは象牙質の露出部において、唾液や歯みがき剤からの再石灰化成分によって、象牙質の微細な空隙が封鎖されてくるためと考えられます。

 

・歯の神経の興奮を抑える
…歯の神経の周囲をカリウムイオン(K+)が多く取り巻いていると神経の細胞が興奮しにくくなるということを利用したものです。硝酸カリウムという成分を含む歯みがき剤を継続して使うことで、知覚過敏の改善効果があることが確かめられています。

 

・象牙質の露出部分の内部の空隙を封鎖する
…歯と同じような成分の結晶や、その他様々な物質で封鎖することで、歯の神経への刺激の伝達が遮断されて、知覚過敏をなくすことができます。歯みがき剤による方法よりも効果が高く即効性もあります。

 

・象牙質の露出部分を被覆する
…接着材を用いて樹脂による薄い皮膜を形成します。
象牙質表面がすり減っていたり、酸で溶けていて凹みがある場合には、その凹み部分の形態を回復させるようにして象牙質表面を被覆します。

 

 

健康な歯肉でも加齢によってある程度歯肉が退縮することは避けることができません。歯の根部の象牙質の露出を防ぐには歯周病の予防に努めることや、歯肉の退縮が進みやすいような不適切な歯みがき法をしないことです。

夏が本格的に近づく前に、お口の中のお悩みを解決して快適な時間を過ごしましょう!^^

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医療法人社団ともしび会
MFデンタルクリニック