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酸っぱいもの好きは注意??
こんにちは。
千葉県千葉市中央区新宿のMFデンタルクリニックの保立です。
あけましておめでとうございます。1月も下旬、あっという間に過ぎてしまいました。
昨日は非常に気温が低く、雪が降っていた時間帯もありましたね。日による寒暖差があるので、体調管理をしっかりとしていきましょう。
さて、今回は酸蝕歯(さんしょくし)についてお話しようとおもいます。
【酸蝕歯とは?】
「カラダにいいから」とお酢や柑橘類を取り入れている人に注意報です!それは、『酸蝕歯』といわれる歯のトラブルです。歯が酸に蝕まれ、溶けてすり減ってしまう症状があります。一度溶けると基本的に歯が復活することはありません。
日本では、20代・30代で4人に1人が酸蝕歯予備軍という国内のデータも存在します。
歯は、神経を象牙質とエナメル質の層が覆う形でできていますが、表面のとても硬いエナメル質でも、ジュース程度の酸で溶けてしまうのです。象牙質まで溶けると神経に響くので気付きますが、エナメル質段階たど自覚症状がありません。歯の先端が少しだけ透けたり、薄く白濁してきていたら要注意です。その段階で食い止めるケアが必要です。
【酸蝕歯の症状は?】
酸蝕歯になった歯は、物を食べたときにしみるようになります。さらに、象牙質が透けて歯が黄ばんだり、歯の先端が透けて薄くなったりします。
また、酸蝕歯は細菌に関係なく酸により化学的に歯が溶けるため、キレイな口でも発症します。
【飲食物の酸性度】
酸性度は、pHを用いて示されます。pHは、7.0の中性を基本に考えます。
pHが7.0→中性(酸性でもアルカリ性でもない)
それ以上→アルカリ性
それ以下→酸性
pHの数字が大きいほどアルカリ性度が高く、小さいほど酸性度が高いです。
これらを踏まえて、食品の酸性度をみていきましょう。
pH | 食品 |
7.0 | ミネラルウォーター |
6.8 | 牛乳 |
6.2 | 緑茶 |
5.5 | 味噌汁 |
4.8 | トマトジュース |
4.7 | 醤油 |
3.7 | 野菜ジュース |
3.6 | みかん |
3.5 | スポーツドリンク |
2.2 | コーラ |
2.1 | レモン |
1.0〜2.0 | 胃液 |
むし歯で歯のエナメル質が溶け始めるのは、pH5.5付近からと言われています。コーラやレモンなどは、それ以上に酸性度の高い食品になることがわかります。
食べてはいけない・飲んではいけない食品ではありませんが、過剰摂取を控えることやダラダラと食べない・飲まないことで酸を口の中にずっと残さないようにすることを心がけましょう。
【酸蝕歯を予防するには?】
酸性飲食物の過剰摂取を控え、酸をずっと口に残さないことが基本です。酸を中和する唾液をしっかり出すのも大事です。
さらに、フッ素高配合のガムや歯磨き粉を選ぶといいでしょう。
歯を強くし、溶けない習慣を心がけていきましょう。
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