ブログBLOG
みなさんこんにちは千葉市中央区新宿にあるMFデンタルクリニックの今村です。
今年の夏は猛暑で体調を崩された方も多かったのではないでしょうか?
まだ続く残暑 初秋への季節の変わり目 どうぞお体ご自愛ください。
さて今回は老化のサインとして注目される
“オーラルフレイル”についてお話します。
オーラルフレイルとは
歯や口の働きの『虚弱化』のこと
問題は口腔機能の低下です。
●硬い物が噛みにくくなった
●食べこぼしや軽いむせ
●滑舌の悪化
●お口の乾燥や口臭 など気になる事はありませんか?
加齢により噛む力が低下すると、食事がのどに詰まりやすくなり、またもし飲み込む力が衰えるとお茶や汁ものでむせやすくなります。
唾液の分泌が低下すると、虫歯、歯周病が進行し、口臭もひどくなります。
そこでオーラルフレイルを予防・改善する事が大切になります。
オーラルフレイルへの対策として 「セルフケア」でできることは大きく二つあります。
①口の中が清潔かどうかに関心を持つようにしましょう
歯を失うとオーラルフレイルになりやすくなります。
虫歯や歯周病から歯を守るには、口の中をいつも清潔に保つことが最も大切です。
歯周プラーク(歯垢)の除去には、適切なブラッシング(歯とハグキの間を磨く)とともに、「歯間ブラシ」などの活用がお勧めです。
また「デンタルリンス(洗口液)」や「液体歯磨き」なども上手に使って、日々の清掃に楽しくバリエーションをつけて取り組みましょう。
※歯石の除去などはセルフケアで対処することはできません。
歯や口を清潔に保つには、かかりつけの歯科医を持って、定期的に清掃と検診を受けるようにしてください。
②口腔機能を意識し、維持・改善に努めましょう
噛む、飲み込む、発声する、笑うといった動作は、唇や舌、口周辺の多くの筋肉がスムーズに働く必要があります。
「口と舌の体操」や「唾液腺マッサージ」などを行って、筋肉や唾液腺がしっかり働く健やかな口腔機能を維持しましょう。
本を声に出して読む、あるいはカラオケで元気に歌うなども有効な口の体操になると考えられています。
食べるための機能が正常かどうかを調べる口の動き
食べるための機能が正常かどうかは、パ、タ、カの発声で簡単にチェックすることができます。
「パ」…食べ物を口からこぼさない唇の働き
「タ」…上あごにしっかりくっつく舌の働き(食べ物を押しつぶす・飲み込む)
「カ」…誤嚥せずに食べ物を食道へと送る筋肉の働きがあるかどうか
連続して5秒間に何回発声できるかを調べますが、1秒間あたり6回以上発声できれば健全です。
これらは「滑舌」が低下していないかを調べるのにも有効です。
口の開閉と舌のストレッチ
①「ア」の発音のようにゆっく
り大きく口を開けます。
②しっかり口を閉じて、口の両
端に力を入れながら、舌を上
あごに押し付けるようにして
奥歯を噛みしめます。
舌のストレッチ
①口を大きく開けて、舌をでき
るだけ出します。
②上唇を舌先で触ります。
③左右の口角(こうかく)を
舌先で触ります。
口輪筋こうりんきんの運動
①頬をふくらませて、舌を上あ
ごに押し付けて、口から息が
漏れないようにこらえます。
②息を吸うように口をすぼめます。
*“口輪筋”は口の周りを取り囲んで
いる筋肉で、口を開けたり閉じた
りする時にはたらきます
パタカラ体操
「ラ」の発音は舌全体を上下にしっかり動かします。「パ」「タ」「カ」に「ラ」を加え、
●「パパパ、タタタ、カカカ、ラララ」そして
●「パタカラ、パタカラ、パタカラ・・」と続けて発音しましょう。
できるだけ大きな声で、はっきりと声を出すことで食べるための機能のトレーニングができます。
唾液腺マッサージ
唾液腺をやさしく刺激することで、唾液がたくさん出るようになり、食べ物が口の中でまとまり、飲み込みやすくなります。
耳下腺
耳の前、上の奥歯のあたり
顎下腺
あごの骨の内側のやわらかい部分
舌下腺
あごの先の内側舌の付け根
オーラルフレイルを予防し、口腔機能を健やかに保つことは、あなたの健康寿命を延ばすことにつながります。
日頃から歯と口の健康にもっと気を配り、いつまでも元気に過ごしましょう。
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